【卓球】試合で勝てる選手が使っている戦術・パターンその1
はじめに
卓球の試合では、相手より一本多く返した方に得点が入ります。つまり、相手を自分より先にミスさせる戦術が試合の勝敗を大きく左右するのです。
相手の意表を突いたり、相手の嫌がる事を試合で積極的に行うことで相手のミスを誘うことができます。
・どんな戦型にも通用する戦術・
《フォア前×バックロング》
卓球の試合で相手を崩すための戦術として定番なのがこのフォア前とバックロングの組み合わせです。
ラケットを持っている手が右手だった場合、台の右側のネットのギリギリ手前をフォア前といいます。
そして台の左側のコーナー(角)付近をバックロングといいます。
この図のように、フォア前からバックロングは移動距離が一番長くなるに加えて、前後の動きと左右の動きが必要になります。そのため、打った後の戻りが遅れる事が多く、相手のミスを誘いやすい戦術になります。
また、どんな戦型の選手にも通用するためとても使い勝手がいいです。
この組み合わせを使って相手を崩す戦術をたてていきます。
①『サーブ』フォア前→『3球目』バックロング
フォア前のネットギリギリのところにサーブを出し、相手を前に動かします。
先ほども述べたように、フォア前からバックへの移動は左右の移動だけでなく、前後の動きも必要となるため戻りが遅くなりやすいです。
その隙を狙って3球目でドライブやスマッシュで得点を狙いにきます。
point!
3球目で決まらなかった場合、相手がレシーブをしてバックに戻った後今度は相手のフォアがオープンコースになります。
なので5球目までのパターンを考えるとしたら、
『サーブ』フォア前→『3球目』バックロング→『5球目』フォア
となります。
ですがこのパターンはフォア前に出したサーブが効いて相手の戻りが遅れた場合の構成です。
実際の試合では相手の動きをきちんと見て瞬時にどのコースに返球するか判断が必要になります。
そのためにこのようなパターンや戦術をいくつも頭に入れて練習しておくと試合で勝てる選手になっていけます。
レシーブからも!
この戦術はレシーブの時も同じパターンができます。
相手が自分のフォア前にサーブを出してきた場合、
『レシーブ』フォア前ストップ→『4球目』バックロング
というパターンができます。
ここで注意が必要なのは、レシーブはサーブと違って相手のボールに合わせて返球する必要があるため、サーブの読みが外れてしまうとミスしてしまったり甘い返球になってしまう場合もあります。
そのため、よくボールを見定める事も必要です。
②『サーブ』フォア前→『次のサーブ』バックロング
この戦術は、フォア前を意識させておいてバックに長いサーブを出し相手の意表を突きミスを誘います。
少しでも相手の意識がフォア前にあるとバックへの反応が遅れるためミスしたり、レシーブが甘くなります。
この戦術は、フォア前に出したサーブがきちんと相手に効くことでバックロングへのサーブの効き目も変わってきます。
なので、相手のすぐ手の届く位置にサーブを出すのでは意味がありません。できるだけ、ネットギリギリの位置にサーブを出し相手を大きく前に動かす事ができると相手の意識はフォア前にいき、バックロングのサーブが効いてくるのです。
point!
ここで重要なのが、バックロングを出すタイミングです。
フォア前に出したサーブからの展開で得点が取れている時はバックロングのサーブは出さないでおくことも作戦の一つです。
2本3本とフォア前のサーブが効いて、相手が完全にフォア前を意識したタイミングでバックロングに出すと、かなりの確率で自分の得点につなげることができます。
なので、ここぞという時に取っておくと精神的にも有利に試合を進めることができます。
しかし、相手が強い選手の場合本当にこのサーブが効くのか不安な時もあります。その場合最初に一本バックロングのサーブを出してみてちゃんと効くか確認し、試合の終盤の大事な時にそのサーブを使うという作戦もあります。
自分に合った戦術で!!
戦術は自分が試合で勝つために組むものです。なので自分がやりやすい事が第一条件です。
どんな戦術が自分には合っているのか、どんなパターンが一番得点に繋がっているのかよく研究することが大切です。
また、このような戦術や知識を持っていることで頭脳的に相手より一歩上回った選手になれたり、試合中の精神的にも余裕が生まれます。
何回も言いますが、強くなるためにはとにかく研究する事です。自分と似た戦型の選手やトップ選手のパターンや戦術をどんどん研究して真似して自分のものにしていくことで試合で勝てる選手へと変わっていけるのです。