【卓球】試合で勝つために必要な要素と考え方
【試合で勝てる選手が行なっていること】
①:メンタルコントロール
卓球はメンタルスポーツと呼ばれる程試合中のメンタル面が勝敗に大きく影響してきます。これは、初心者でもトップ選手でも共通して言えることです。
卓球は、個人戦でも団体戦でも試合をする時は1人で試合をします。また、相手との距離が近く相手の表情や態度、雰囲気がとてもよく伝わってきます。
なので、緊張や焦り、苛立ちが相手に伝わるとすかさず隙を突かれて相手のペースに持っていかれてしまいます。また逆に、相手の選手の態度が悪いと、気になって試合に集中できないといったこともあります。
そうならないために必要なのがメンタルコントロールです。強いメンタルの持ち主は相手の態度やペースに飲まれることなく常に自分のペースで試合を進めることができます。
②:戦型ごとに対策を考える
卓球には様々な戦型があり、人によってプレースタイルも様々です。
なのでいつも同じ戦い方では通用しません。
相手は右利きなのか左利きなのか、ラバーどんな種類のものを使っているのか、プレースタイルは攻撃か守備か特徴をよく知った上で対策を立てておくと試合を有利に進めることができます。
例えば、
対カットマンなら
・カットマンはミドルが苦手
・返球は下回転が多い
→カット打ち、ツッツキ打ちをメインに練習する
→ドライブに変化をつける練習をする
(例:打点をずらしたドライブ、回転量の違うドライブ等)
など戦型ごとによく研究をして練習や試合での対策を立てることが大切です。
③:毎日卓球ノートを書く
これは強くなっていく上でとても重要です。
書く内容は様々で、ノートに書くことで頭が整理され課題が明確になったり、学びや気づきを忘れないでおくことができます。
《参考》
・目標(試合での目標や練習での課題など)
・練習メニュー
・試合の結果
・技術面での反省
・メンタル面での反省
・学んだことや研究して分かったこと
・3球目、5球目までのパターン
強い選手に成長するためには常に 《勉強》→《実践》→《反省》の繰り返しです。
そのために、ノートを書くことは欠かせません。
後で見返せるような自分なりのノートを書くことで楽しさも増して成長にも繋がっていけます。
④:自分のプレーを見る
携帯やビデオカメラなどで練習風景や試合を撮影し、自分で自分の課題を確認します。
これをすることによって、フォームや足の動き、試合態度などが改善され成長スピードが格段に上がります。
特に正しいフォームで卓球することは上達する上でとても大事な要素なのですが、撮影したものをみると「自分ってこんなフォームで卓球していたの?!」と驚くことも多いです。
自分のイメージと実際のプレーが同じになるようにするためにも、自分の卓球を客観的に見ることが必要です。
また、試合の分析をすることも強くなるには重要です。
自分はどんな時に得点を取れてどんな時にミスしているのか、相手はどんな時にミスをして何が苦手なのかなど後から見ることによって試合中に気づけなかったことも分かり、次に繋げることができます。
《確認するポイント》
【フォーム】
・ラケットの位置(ラケットはどこから出ているか)
・ラケットの角度
・足の動き
・ラケットを持っていない方の手の位置
・台との距離感 等
【試合】
・得点に繋がったパターン
・失点した時の原因
・相手の嫌がっていること(苦手なこと)
・相手はフォアとバックどちらが得意なのか
・自分の試合態度 等
ざっとあげてみましたが、動画を見て確認するポイントは本当にたくさんあります。
ですが、時間をかけてでもやる必要があります。
さらにトップ選手のプレーと比較してみると自分の課題がよりはっきりして、練習の質も上がります。
⑤:サーブ練習
試合に強い選手は皆、サーブの質がとても高いです。
「これだけは誰にも負けない」というサーブを持っておくと本当に試合に強くなります。
サーブはレシーブやドライブ、スマッシュと違って、『1球目から攻撃できる』のです。
つまりサーブで相手を崩せさえすればラリーに持ち込まずに得点を取る事ができます。
そのため強い選手は皆毎日サーブ練習に何時間も時間をかけます。
それくらいサーブを磨くことは試合で勝つためにとても重要です。
まとめ
①メンタルコントロール
②戦型ごとに対策を考える
③毎日卓球ノートを書く
④自分のプレーを見る
⑤サーブ練習
卓球というスポーツは一見単純そうに見えても本当に様々な要素が必要となります。
だからこそ、やればやるほど楽しいのが卓球の魅力です。
今回紹介した内容は私が今までに経験して学んだ特に重要なことをまとめました。
ぜひ参考にしてみてください!!
【卓球】試合で勝てる選手が使っている戦術・パターンその1
はじめに
卓球の試合では、相手より一本多く返した方に得点が入ります。つまり、相手を自分より先にミスさせる戦術が試合の勝敗を大きく左右するのです。
相手の意表を突いたり、相手の嫌がる事を試合で積極的に行うことで相手のミスを誘うことができます。
・どんな戦型にも通用する戦術・
《フォア前×バックロング》
卓球の試合で相手を崩すための戦術として定番なのがこのフォア前とバックロングの組み合わせです。
ラケットを持っている手が右手だった場合、台の右側のネットのギリギリ手前をフォア前といいます。
そして台の左側のコーナー(角)付近をバックロングといいます。
この図のように、フォア前からバックロングは移動距離が一番長くなるに加えて、前後の動きと左右の動きが必要になります。そのため、打った後の戻りが遅れる事が多く、相手のミスを誘いやすい戦術になります。
また、どんな戦型の選手にも通用するためとても使い勝手がいいです。
この組み合わせを使って相手を崩す戦術をたてていきます。
①『サーブ』フォア前→『3球目』バックロング
フォア前のネットギリギリのところにサーブを出し、相手を前に動かします。
先ほども述べたように、フォア前からバックへの移動は左右の移動だけでなく、前後の動きも必要となるため戻りが遅くなりやすいです。
その隙を狙って3球目でドライブやスマッシュで得点を狙いにきます。
point!
3球目で決まらなかった場合、相手がレシーブをしてバックに戻った後今度は相手のフォアがオープンコースになります。
なので5球目までのパターンを考えるとしたら、
『サーブ』フォア前→『3球目』バックロング→『5球目』フォア
となります。
ですがこのパターンはフォア前に出したサーブが効いて相手の戻りが遅れた場合の構成です。
実際の試合では相手の動きをきちんと見て瞬時にどのコースに返球するか判断が必要になります。
そのためにこのようなパターンや戦術をいくつも頭に入れて練習しておくと試合で勝てる選手になっていけます。
レシーブからも!
この戦術はレシーブの時も同じパターンができます。
相手が自分のフォア前にサーブを出してきた場合、
『レシーブ』フォア前ストップ→『4球目』バックロング
というパターンができます。
ここで注意が必要なのは、レシーブはサーブと違って相手のボールに合わせて返球する必要があるため、サーブの読みが外れてしまうとミスしてしまったり甘い返球になってしまう場合もあります。
そのため、よくボールを見定める事も必要です。
②『サーブ』フォア前→『次のサーブ』バックロング
この戦術は、フォア前を意識させておいてバックに長いサーブを出し相手の意表を突きミスを誘います。
少しでも相手の意識がフォア前にあるとバックへの反応が遅れるためミスしたり、レシーブが甘くなります。
この戦術は、フォア前に出したサーブがきちんと相手に効くことでバックロングへのサーブの効き目も変わってきます。
なので、相手のすぐ手の届く位置にサーブを出すのでは意味がありません。できるだけ、ネットギリギリの位置にサーブを出し相手を大きく前に動かす事ができると相手の意識はフォア前にいき、バックロングのサーブが効いてくるのです。
point!
ここで重要なのが、バックロングを出すタイミングです。
フォア前に出したサーブからの展開で得点が取れている時はバックロングのサーブは出さないでおくことも作戦の一つです。
2本3本とフォア前のサーブが効いて、相手が完全にフォア前を意識したタイミングでバックロングに出すと、かなりの確率で自分の得点につなげることができます。
なので、ここぞという時に取っておくと精神的にも有利に試合を進めることができます。
しかし、相手が強い選手の場合本当にこのサーブが効くのか不安な時もあります。その場合最初に一本バックロングのサーブを出してみてちゃんと効くか確認し、試合の終盤の大事な時にそのサーブを使うという作戦もあります。
自分に合った戦術で!!
戦術は自分が試合で勝つために組むものです。なので自分がやりやすい事が第一条件です。
どんな戦術が自分には合っているのか、どんなパターンが一番得点に繋がっているのかよく研究することが大切です。
また、このような戦術や知識を持っていることで頭脳的に相手より一歩上回った選手になれたり、試合中の精神的にも余裕が生まれます。
何回も言いますが、強くなるためにはとにかく研究する事です。自分と似た戦型の選手やトップ選手のパターンや戦術をどんどん研究して真似して自分のものにしていくことで試合で勝てる選手へと変わっていけるのです。
《初心者が強豪へ》きっかけは何でもいい。小さな一歩が人生を大きく変える
《初心者が強豪へ》きっかけは何でもいい。小さな一歩が人生を大きく変える
はじめに
皆さんは、自分の能力と比較して本当はもっと上を目指したいのに私なんかと一歩を踏み出せずにいませんか?
ですが、諦めるにはまだ早すぎます。
今回は、私の高校時代の経験をもとにその理由をお話しします。
《小さなきっかけ》
中学時代、卓球部に所属していた私は高校でも卓球を続けたいと思い、自分のレベルに見合った卓球部のある高校への入学を考えていました。
(所属はしていましたが顧問の先生も未経験だったため、技術も知識もほぼ初心者でした)
高校選びに迷っていたところ、県内トップで全国で活躍する高校のポスターを目にします。
そこには、部活の見学会の募集について書かれており、友達と興味本位で応募しました。
ただ、全国レベルの卓球がどんなものなのか見たかっただけで。
《見学会で受けた衝撃》
見学会当日、簡単な説明を受け練習場へと案内されます。
そこには全くの別世界がありました。
全員がいきいきとプレーおり、真剣なのに楽しそうで、ひとりひとりが輝いて見えました。
「こんなきらきらした世界があるのか」「私もこんな環境で強くなりたい」と思いました。
その後家に帰って何日も悩みましたが、最後は両親に背中を押され入学を決意しました。
《入学後》
入学してから1年は過酷な練習メニューについていくのに必死でした。
今までにやったこともないような練習ばかりで、当然チーム内で試合しても全敗。
公式戦でも他校の子から「あの実力で○○高校なの?」と馬鹿にされたこともありました。
その悔しさがいつも私のモチベーションを上げてくれていました。
むしろ一番下だったからこそ、ただ上だけを見て毎日練習に励んで来れたのです。
そして入学して一年が過ぎようとしていた頃、少しづつ同期や先輩にも勝てるようになり、初めてブロック大会の団体戦ベンチメンバーに選ばれました。
個人戦での通過はできませんでしたが、涙が出るくらい嬉しかったです。
その後は、個人戦でも試合ごとに成績を伸ばし、団体戦では全国大会のベンチメンバーに選ばれたりと入学前の私かしたら奇跡のような出来事が次々と起こりました。
《卒業後》
卒業後の今は、高校の時繋がりがあったクラブチームで練習相手として働かせていただいています。高校の3年間で学んだたくさんの経験や知識を生かして教えています。
高校時代の経験は何にも変えがたい財産となりました。
今でも卓球を続けている、先輩方や同期、後輩の活躍をテレビやYoutubeで見るたびに勇気をもらえます。
終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
何を始めるにも、きっかけはほんの小さなことでいいと思います。
踏み出したその一歩の先に何があるか誰にもわかりません。
だからこそ、やる前から諦めずになんでもチャレンジする事が大事だと思います。
皆様のご活躍を心から応援しています。
《入学後では入部できない?!》スポーツ強豪校への入学を考えているあなたへ
《入学後では入部できない?!》
スポーツ強豪校での入部を考えているあなたへ
はじめに
「高校では部活を頑張りたい」「強い学校へ入学して自分のレベルを上げたい」など様々な理由から、強豪校への入学を考えているかと思います。
私も初心者でありながら、ただ強くなりたいという思いだけでスポーツの強豪校へ入学しました。
高校によって全然違ってきますが、私の入学した高校での経験をもとに注意点をいくつかあげておきます。
《入学後の入部はできない?!》
注意:入学、入部方法は学校によって異なります。
参考までに私の入学した高校の例を上げておきます。
私の入学した高校では、いくつかの部活は入学後に入部することはできませんでした。
入部するには、入学前に行われている部活動の見学会に参加する必要があります。
見学会では顧問の先生との面談があり、その時に入学までの流れの説明があります。
見学会はオープンキャンパスと同じように何度も行われており、1回目で決まらなくても大丈夫です。
《推薦入学しか受け付けていない部活も?》
全国で争っている部活の中には、成績のある強い選手しか受けないというチームもあります。
全国で戦っているため、さらに上を目指すために募集人数を制限していたり顧問の先生の推薦でしか入部できないところもあります。
その意向は顧問の先生や学校によって異なります。
ですが、必ずではないので「自分には実力がないから」と言って諦めないでください。
実際に私の入部した部活では「昔は先生の推薦でしか入部できなかったけど、最近は先生の考えが変わって誰でも受け入れている」と先輩から聞きました。
私も顧問の先生とお話しするまでは、「私みたいな初心者では入れないだろう」と諦めていました。
《強い覚悟が必要》
入部し、練習に参加するようになってからは過酷な毎日が待っています。
入学してからは、学校の授業やテスト勉強との両立が必要になります。
実際に、せっかく部活を頑張りたくてその高校に入学したのに、環境に耐えきれずやめてしまう人はたくさんいます。
だからこそ、強い覚悟を持って入部してほしいです。
実力や体力がなくても、絶対に強くなるんだという強い意志さえあれば必ずあなたは強くなっていけます。
終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
冒頭でもお伝えした通りこれはあくまで私の入学した高校の例です。
この記事で私がお伝えしたかったことは、きちんと調べてから入学をすると言うことです。
パンフレットやホームページにも情報はありますが、一番はオープンキャンパスや部活の見学会に参加することをお勧めします。
練習環境や練習の雰囲気、チームの雰囲気などは直接見ないとわかりません。
また、入部方法や入試形式などは先生にお話を聞くのが一番早く、正確です。
今回の記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
新しい一歩を踏み出そうとしているあなたを心から応援しています。